今、何か知りたいことがあるとググって検索する。
大抵のことはそれで満足する結果を得ることが出来る。
普通にしているけど、これってすごいことだと思う。
世界は情報に溢れている。
それらの膨大な情報が一組織であったり、一個人の手
によってデータベース化されている。
そのデータベースは検索エンジンによって誰もが検索
し、閲覧することが出来る。
昔どんなに調べても分からなかった情報を、今はネット
上から簡単に入手することが出来る。
考えられないくらい便利な世の中だ。
新美南吉著 「嘘」
小学生の頃、僕は中学受験のために塾に通っていた。
この「嘘」は国語の問題に出てきたお話だった。
国語が大好きで本を読むことが大好きだった僕は、国語の
問題の文章で気に入ったのがあればその本を買っていた。
大体文章の最後にその文の出典が記されているのだけど、
この「嘘」は作者も作品名も何も載っていなかった。
僕にはそのお話はなんという本に載っているのかも調べる
術はなかった。
中学生、高校生、大学生。僕は思い出しては本屋でその
文章を探した。
手がかりは「久助くん」、嘘に振り回されて遠出して疲れ果てて
帰ってくる内容、それだけだった。
いつも空振りに終わっていたけど、何日か前にふと思い出して
ググってみた。
果たして僕は新美南吉の「嘘」だと知ることができた。
金子みすずの詩を探り当てて以来の衝撃だった。
自分が知っているある情報は、実は誰かが喉から手が出る
程欲しい情報かもしれない。そう思うと、僕も誰かに情報を提供
しなければならないような気がしてくる。
もっと語らなきゃ。自分の出会ってきた素晴らしい本や音楽や
色んなことを。
そんなヘンテコな使命感に燃えてしまう夜なのです。